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タオ(ヤミ)族

タオ(ヤミ)族は人口約 4,550人(2017年4月現在)で台湾東南海面の蘭嶼島に居住しています。台東から蘭嶼島までの距離は僅か49海里で、飛行機で 20 分ほどで到着します。蘭嶼の周長は36km、島の中央は大部分が山林となっており、最も高い山の海拔は650メートルで周囲は多くのリーフ岩があります。島にある集落は山を背に海に面していて、海岸の平坦で緩やかな土地に家を建て居住しています。現在ある集落は椰油(Yaya)・朗島(Iraralai)・紅頭(Imourod)・漁人(Iratai)・東清(Iranumilk)及野銀(Ivarium)の六集落で、なかでも椰油(Yaya)は行政機関が設置されています。

かつて、タオ族はヤミ族と称されていましたが、この名称は日本人学者鳥居龍蔵が命名したもので、タオ族の言語において「ヤミ」ということばに意味はありません。タオ族の言語で「ponsu no tau」は「島の人」という意味を表します。そのため、タオ族は自分たちのことを「タオ族」と称しています。タオ族は、台湾本島に居住する原住民は同じく南島民族に属しますが、文化や風習は台湾本島に居住する原住民とは異なります。蘭嶼島の周囲は海に囲まれており、その独特な自然環境により太平洋に相互依存したタオ族の暦や生活方式を生み出しました。さらには、建築・船・生活器具から垣間見れる芸術面においても影響を与えており、いずれも独特な風格があります。

タオ族は家を建てる際、必ず主屋・工作房・涼み台・穀物倉・豚小屋を設置しなければなりません。男性が結婚する際は、先に父親が持つ土地に小さい家を建てて居住し、自分の土地や建を持つようになった後新しい家を建てます。その家は通常一代のみ居住し、父親が亡くなってからは家を解体し、その時出た建材は兄弟で分配します。本来父親の家があったその土地は、長男が継承します。

海に面している場所での祭儀の仕方は台湾本島に居住する原住民が行うものとは大きく異なっています。例えば「飛魚季」は毎年3~7月の間に行われる、タオ族の有名な祭りで、個人と団体に分かれ、漁撈を行います。団体が使用する船は十人が乗船できる大舟です。夜間に出航するときは火を用いて飛魚を誘き寄せ、網で飛魚を捕獲します。個人は一人或いは二人乗りの小さな船に乗船して日中に出航し、縄に針で餌をつけて魚を釣ります。現在はモーターの付いた船に乗船するため、大船に乗船して集団で魚撈をすることは少なくなりました。

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